漫画

漫画「バキ」「バキ道」板垣恵介

バキ

 バキ。バキ道。予定調和道。「板垣恵介先生」

いきなりだが板垣先生はゲイだと思う。
ついでに言うとジョジョの荒木飛呂彦先生も江口寿史先生もゲイだと思う。
だから何だという話では全くないのだが、サザンの桑田さんもゲイだと思う。
ゲイゲイうるせーよと思うかもしれないが、同性愛者の感性にノンケは太刀打ちできないのも事実である。
仮に僕が板垣先生のような作品を生み出そうとしたら、覚せい剤を100本ほど肛門にぶち込んで井上陽水さんの「氷の世界」を歌わなくてはならないだろう。
常人には到底不可能な領域であり、窓の外には林檎売りである。意味不明。

板垣先生は予定調和を重んじる作家である。
バトルの勝敗は読者の120%の人がこうなるだろうという予測を絶対に裏切らない。
意外性も糞もない。
例外は一切認めない。
古き良き時代の昭和のプロレスも裸足で逃げ出すほどの予定調和である。
描かれてある内容は全て予定調和に向けての前振りである。
対戦相手がいくら強そうに描かれていても関係ない。
敵のどれほど常人離れしたエピソードが描かれようが読者の予想は裏切らない。
だからページのほとんどは斜め読みで一巻を読むのに2分も在れば事が足りる。
それを面白いかどうかと問われたなら、板垣先生を目の前にしたならにっこり笑って面白いですと答えるだろう。
そしてその後自室に戻ったら正座して短刀を腹に食い込ませ、血の涙を流しながらこう叫ぶであろう。

「先生!!!全く面白くないですッッッッ!!!」

例えば凡人の僕ならこう考える。

・中国の大雷台賽編とかバキ側が全員敗北した方がその後の展開が面白いんじゃねえの?→結果。予想通り。
わざわざ列海王さんに勝たせるキャラまで用意するのもトホホである。

・宮本武蔵と戦うのもバキが腕、足の一本くらいぶった切られた方が盛り上がるんじゃねえの?→結果、予想通り。
はいはい。都合よく真剣は使わないのね。はいはい(目ヤニを取りながら)

・日本大相撲軍団vs地下格闘技戦士→結果、読むのも苦痛→欠伸→予想通り。
面白いとか面白くないとかそういうレベルすら超えている。
紙に何かが落書きされているというレベルだ。
公衆便所に描かれている「誰かsexしよ」「フェラさせて」等の落書きのほうがまだドラマ性があるくらいだ。

ルームランナーで部屋で独り走っていると、ざまざまな疑問が沸いて溢れてあっという間に45分が経ってしまう。
板垣先生は本当にこれを描いてて楽しいんだろうか?
もし楽しいというなら精神が汚染されてるとしか思えない。
もしかして先生は特級呪霊?
担当の編集者は何も意見しないのか?
少年チャンピオンの編集部で「板垣先生の暴走をどうするか?」とかの会議しないのか?
というかアマゾンで高評価してる奴ら、おまえら正気なのか?
それとも高評価をして先生をおちょくって遊んでるんじゃねえのか?

そしてルームランナーが止まった時、汗だくの僕は気づいた。
そうだ。凡人には天才の考えることなど理解できない。
逆に言うと理解できないからこそ天才なんだ。
先生は読者がこんな思考のスパイラルに陥ることすら含めて作品を描いてるのかもしれない。
だとしたら僕は先生の手の上で踊らされていたということだ。
何故先生は男のケツの食い込んだ割れ目まできっちり描くんだ?
僕なら気持ち悪いので描きたくない。
いや。待て。それが凡人の考えなんだ。
こういうことではないだろうか?
女のケツの割れ目も男のケツの割れ目も共に喰らう。
両方を共に美味いと感じ───性欲に変える度量こそがエロには肝要だ。
意味不明。
というかこんなことを考えている時点で僕は既に板垣先生の術中にはまっているのかもしれない。

今この駄文を書き終えたと思った瞬間に、ふと徳川邸でちゃぶ台を挟んで座布団に座る宇宙人とお茶を飲むバキのイメージが沸いた
次に闘う相手は銀河最強宇宙人軍団とかどうだろうか?